ブライン液ってご存じですか?!
ちょっと固い豪州産の牛肉や、パサパサが気になる鶏むね肉があら不思議。
しっとり柔らかジューシー肉に変身する魔法の水のことです。
一般的なブライン液の作り方は水100ccに対して塩5g砂糖5gを配合するというもの。
「20:1:1」これがブライン液の黄金比率だと言われています。
でも実際本当に試したことある人は少ないです。そんなブライン液について実際に検証してみましたのでご紹介します。
ブライン液って本当に効果あるのかな~
ブライン液の効果
ブライン液というのは塩と砂糖が入った水です。ただ生肉に塩と砂糖をつけるだけではその効果は得られません。
つまり「水」ということが大切なのです。
生肉を水の中に入れることで、生肉に水を浸み込ませてふっくら柔らかジューシー肉にさせたいのです。
そこで使いたいのが塩と砂糖です!
この方法の凄いところはどこの家庭でもあるもので行えるということ!コストもほとんどかからないしね☆
「塩」 には、水分を奪い取る作用があります。生肉の水分を適度に奪い取り、水をより浸透させる効果があります。
この時に肉の細胞膜も壊しながら浸透していくため、同時に肉自体も柔らかくなっていきます。
「砂糖」 には、肉のコラーゲン(たんぱく質)と水を結びつけて溶かす作用があります。
また肉内部の水分を逃げにくくする効果もあるのでよりふっくらジューシなお肉に変わっていくのだとか。
さらに砂糖には臭みを取る効果があるので、より美味しいうま味たっぷりのお肉に変身します。
ブライン液にはこれらの効果が相高まってより美味しいお肉が簡単に作れる!というのが定説になっています。
しかしここで私は疑問に思いました。
え?本当にそうなのか?ネットで検索したら塩水だけのブライン液もあったけど、、
そうなんです。塩水だけや砂糖水だけのブライン液の情報も出来てきました。
もうこれは自分で実験するっきゃない!
そして今回の検証になった訳です。
今回検証してみた内容
今回は鶏むね肉を用意しました。
我が家では度々「ただの砂糖水」でブライン液を作り、柔らかジューシーむね肉を作っていたのですが、その方法で本当によかったのか?
といったことも確かめたかったのでこの方法にしました。
作り方は至って簡単。鶏むね肉を半分に切って、それぞれの液に漬けるだけです。
今回はこの4パターンで検証。量はレシピ通り水は100cc、塩と砂糖は5gずつ、きっちり量って行います。
①生肉に穴をあける
液がしっかりと浸み込みやすいように、フォークでブスブス穴をあけていきます。
②それぞれの液に浸す
先ほどの4パターンの液体にむね肉を入れていきます。
このジップロック、70枚入ってて100円なんでコスパ最高です!ダイソーに売ってるよ。
このまま4時間冷蔵庫に閉まっておきました。(時間のない時は15~30分程度でもOKです)
③後は普通に調理するだけ!
実際に料理する場合は、ブライン液から取り出した肉をそのまま調理するだけです。
砂糖水の場合など洗わないと甘くなるのでは?
と思うかもしれませんが、そのまま使ってOK。全然気にならず普通に美味しく食べれます。
今回は検証ですのでブライン液に浸かった後の肉を比べてみます。
黒いブツブツは塩コショウです。4つあるうちの上2つと下2つを見比べてみて下さい。
明らかに下2つの方が白いです。
特に水のみ(左下)のお肉は真っ白になってます。
水分が入りすぎたのでしょうか?理由は不明ですが、次いっちゃいましょう!
今回は鶏むね肉のおいしさを実感するため、ソテーにしてみます。
片面を2分焼いたところでひっくり返してみます。
するとこのようになりました。明らかに違いがあります。
右2つの方が焦げてます!右上が「塩+砂糖」で、右下が「砂糖水」です。
よってこれは砂糖の影響だということが分かりました!
砂糖水につけると焦げやすくなるんだね!
このまま蓋をして弱火で10分弱焼きました。
焼きあがったので出来上がりです☆
砂糖の入っているものは火の通りが悪いのか、切ったら中が生だったので、もう一度焼き直しました。
「水のみ」のものと「塩のみ」のものは火の通りが砂糖よりも早かったです。
結果
今回は余った煮汁とたまねぎ・ポン酢を使ってソースを作りました。
いざ、実食です!
ん!!ど、どれもうまい!!!!!
正直な感想です。水に漬けた影響でしょうか。普段の何も下準備していないむね肉と比べると圧倒的にうまいです!!
よって、どれも美味いということがわかりました!
って検証になってないわよ!!
すみません。仕切り直して、評価に移りたいと思います。
今回は私・妻・子供の3人で評価しました。
もちろん私意外はどれがどの肉なのかは知らない状態でした。その結果をまとめると以下のようになります。
ただの水:☆☆☆☆
塩水:☆☆☆☆
砂糖水:☆☆☆
塩+砂糖水:☆☆☆☆☆
私の予想としては、「ただの水」<「塩」か「砂糖」<「塩+砂糖」だと思っていたのですが、意外でした。
「砂糖水」<「ただの水」=「塩水」<「塩+砂糖」という結果です。
砂糖水以外の美味しさは僅差でした。
「砂糖水」は肉が固く、他のものに比べるとジューシーさに欠けました。
これは、火の通りが悪くて焼き直した影響もあるのかなと思います。甘さは特に感じませんでした。
塩が入っているものはやはりしょっぱさがありました。
100ccに対して5gでこれですから、塩分が気になる方は3g程度でも良いのかなと思いました。
「ただの水」が予想外に美味しくてビックリしたのですが、液から取り出した写真を見てお分かりの通り水分が沢山含まれていたのでそれだけジューシー肉になったのではないでしょうか。
「塩+砂糖」は私と子供は1番美味しいと思いました。
妻は2番目に美味しいと感じたようです。
以上の結果が今回の検証で分かったことです。
ブライン液のデメリットについて
今回美味しく頂けたブライン液ですが、デメリット(注意点)についてお伝えしておきます。
基本的にブライン液を使うデメリットはありません。強いて言うなら少し手間がかかるということでしょうか。しかし1度試してみてください。そんな手間なんて吹き飛ぶ程美味しく仕上がりますよ。
また、砂糖を使う場合は少し焦げやすくなる。塩を使うと少し塩味がつくので、調理後の味付けは控えめでOKということは覚えておいた方がいいですね。
結論
今回はブライン液の効果について検証してみました。
やっぱりブライン液の効果は高く、むね肉もふっくらジューシー肉に大変身することがわかりました。
塩については、塩分が気になる方は100ccに対して3~4gでも良いのかなと思います。
先ほども言いましたが、砂糖は量を増やしても味に影響はありませんでしたが、火の通りが悪くなり焦げ付きやすくもなるのが注意点だと思います。
塩を使う場合は仕上げの味付けを薄味にすることをお勧めします。砂糖は火の通り方に注意が必要ですね!
そして以外に「ただの水」に浸すだけでもお肉は十分美味しくなることがわかりました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました☆彡
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