2025年5月末、農林水産大臣の小泉進次郎氏は政府備蓄米の市場放出方針を打ち出しました。コメ価格の高騰を「異常」と指摘し、対応には「スピード感」が必要だと強調しています。
この対策として、5月26日から政府備蓄米(過去3~4年産の古米約30万トン)を大手小売業者向けに随意契約方式で販売開始しました。販売価格は60kgあたり11,556円(5kg約2,160円)で設定され、イトーヨーカドーなど一部店舗では早くも5kg袋(2,160円税込)が完売する盛況ぶりでした。
政府はこのほか7月までに合計30万トンの備蓄米放出を予定し、農家戸別所得補償制度見直しと並ぶ“緊急対策”と位置づけています。
「備蓄米」とは?種類と購入先
「備蓄米」は本来、政府やJAなどが災害・非常時に備えて保管する古米です。法律上、政府備蓄米は毎年一定量を買い入れ5年程度保管した後、飼料用などに回される運用ですが、最近は消費者向けにも販売されています。商品化された備蓄米には「無洗米」「袋詰め玄米」「パック米」などがあり、加工済みで品質に問題はありません。大型スーパーやオンライン店では「備蓄米」「生活応援米」といった名称で販売され、楽天やIris Ohyama(アイリスオーヤマ)、セブン-イレブンなども独自商品を出しています。購入方法としては、政府・JAの直販やネットショップ、コンビニの限定販売(後述)などが挙げられます。
節約・防災に効く備蓄米のメリット

備蓄米は通常の白米よりも安価で手に入るのが最大のメリットです。政府が価格を固定しているため、市場価格より割安(今回の5kg約2,000円前後)に設定されており、家計負担を大きく減らせます。例えば楽天が発売した5kg袋は税抜き1,980円(税込約2,138円)で、通常価格の半額近くです。
また、備蓄米は元々非常時用なので長期保存に適しており、いざという時の食糧備蓄にもなります。多くの商品はチャック付きの密閉袋入りで保存しやすく、水や電気が止まっても白米なので安心感があります。節約になって*防災になる*備蓄米はまさに一石二鳥の食材です。
備蓄米:保存方法&簡単レシピ
古米の備蓄米は、時間経過で少し乾燥気味になる特徴があります。そのため、炊く前に少し水に浸す・しっかり水加減するなどの一工夫で美味しく仕上がります。
またチャーハンやリゾット、雑炊、パエリアといった料理にアレンジすると、パラパラした食感が活きて味もよく染み込みます。デリッシュキッチンも「古米は実はチャーハンや炊き込みご飯にぴったり」と紹介するように、味の浸透が良く扱いやすいのが特長です。例えば、余った備蓄米で具沢山の炊き込みご飯やチーズリゾットを作ったり、1合だけでお粥にするのもおすすめです。
保存時は開封後を密閉容器に移し冷暗所に置き、できれば冷蔵庫に入れると安心です。無洗米加工された商品ならそのまま研がずに炊飯器へ。のようにチャック付き袋が付いているので、使いかけでも湿気を防ぎやすい設計です。大量に炊いた時はラップや小分け袋で冷凍保存すれば、長期の節約にもつながります。
SNS・トレンドでも大注目

備蓄米放出ニュースはテレビ・新聞・ネットで大きく取り上げられ、「#備蓄米」などSNSでも話題沸騰中です。消費者の間では「安くて助かる」「今日は備蓄米で炊き込みご飯作った」など情報交換が活発に行われています。
実際、イトーヨーカドーやコンビニ店頭で発売初日に長い行列ができたり、限定数が即売り切れになったりする様子が報じられました。Google検索でも「備蓄米」のキーワードが急増しており、関心の高さがうかがえます(5月下旬以降、報道で多く取り上げられました)。
今買える!おすすめ備蓄米商品・価格
- 楽天生活応援米 – 政府備蓄米を精米した5kg袋。価格は税抜1,980円(5kgあたり)(※税込2,138円)。楽天24や楽天グルメ館、楽天マートで販売開始。初回は即日完売でした。
- ファミリーマート備蓄米(2021年産) – 1kgパックを税込388円で販売。2021年収穫「古古古米」を使用。6月5日から東京・大阪の計10店舗で先行販売し、今後全国展開予定。
- ローソン備蓄米(2021年産) – 1kgパックを税抜360円で提供。6月5日から東京・大阪の5店舗ずつで販売開始。パック詰めされた無洗米タイプで手軽。
- セブン-イレブン備蓄米(無洗米2kg) – 6月17日より首都圏と四国の約5,000店舗で販売開始。容量2kgで価格は718円(税込775円)。レジ横商品棚などで展開中です。
これらの備蓄米商品はいずれも在庫数に限りがあるため、売り切れ次第追加販売・予約となる場合があります。興味のある方は、各販売元サイトや店頭で最新情報をチェックしてみてください。
参考資料: 官公庁・主要メディア記事などをもとに作成。
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